【イベント案内】イースターエッグをつくろう!

年度初めの慌ただしさの影響か、あるいはスギ花粉の飛散で外出を控える方が多いのか、今週は平日の日中の来館者がやや少なめです。

その分、週末には多くの皆さまに足を運んでいただけるのではないか——そんな期待をこめて、イベントのご案内をいたします。

 

◆手づくり体験工房のスタート!

令和8年度の体験工房がいよいよスタートします。

4月の幕開けを飾るのは、毎年大人気の「イースターエッグづくり」。

作業はとても簡単で、プラスチック製のタマゴにペイントをしたり、飾りを付けたりするだけで完成です。

ご家庭のどこかに隠して家族で探し合えば、エッグハントとしても楽しめます。

今年度は、当日朝に整理券を配布いたします。

配布は朝9時30分から、ご希望の方はぜひお早めにご来館ください。

なお、準備の都合上、先着20名様までとさせていただきます。

 

 

◆本屋大賞発表!

4月9日に、今年の本屋大賞が発表されました。

『イン・ザ・メガチャーチ』(朝井リョウ著/日本経済新聞出版 2025年)

ノミネート時から予約が続き、館内ではなかなかお目にかかれないほどの人気ぶりです。

今回の受賞で、さらに貸出が活発になることが予想されます。

これから予約される方は、本を手にされるまでかなり時間をいただくことになりそうです。

とはいえ、朝井リョウさんの他の作品であれば、まだ書架に在庫がございます。

4月10日、朝9時45分現在の在庫状況ですので、こちらもお早めにどうぞ。
この機会に“朝井ワールド”にじっくり浸る読書もおすすめです。

 

週末のご来館をお待ちしております。

 

 

 

「デジタル教科書に警鐘」を読む

3月30日付の読売新聞1面に掲げられた「デジタル教科書に警鐘 有識者が提言」という見出しに目が留まりました。

学校ともつながりのある図書館ですので、少し興味をもって提言を読んでみました。

 

◆タイミングを見計らった?

新聞記事は、政府が今国会で、デジタル教科書を正式な教科書として位置づける法案を提出しようとしている、まさにそのタイミングで、文化人や教育関係者らで構成される「活字の学びを考える懇談会」(浅田次郎会長)が、デジタル教科書への懸念をまとめた冊子を発行したという内容です。

国民的な議論につなげたいという強い問題意識が、紙面からも伝わってきます。

冊子はインターネット上でも公開されています。

https://www.mojikatsuji.or.jp/wp/wp-content/uploads/2026/03/digitalkyoukashowotoinaosu0407.pdf

 

◆論客揃いの提言集

巻頭言を寄せているのは読売新聞社の社長です。

ここまでの国の進め方について、「検証もなくデジタル教科書の導入ありきで議論が進んだ」「紙の教科書とデジタル教科書のベストミックスとはどのようなものか、誰も確信をもって具体像を描けない」と、厳しい評価を示しています。

続く提言では、脳科学研究の第一人者として知られる川島隆太・東北大学教授をはじめ、研究者、教育関係者、マスコミ関係者、元大臣など、錚々たる顔ぶれが名を連ね、主にデジタル教科書導入による子どもの学力低下を危惧する論調が続きます。

 

◆国会審議の行き先は?

正直、このメンバーを“相手に回す”となれば、政府としても容易ではないだろうと感じさせるラインナップです。

その分、この冊子が国会審議にどのような影響を及ぼすのか、非常に興味深いところでもあります。

さらに提言者の中には、文部科学省のデジタル教科書検討会議の委員も含まれており、国の会議そのものが内部で揺れていたのではないかと想像してしまいます。

むしろ国側も、こうした「反対意見」が一定の規模になることを見越したうえで、あえて国会での審議に付し、「国民的な議論」へと広げる構図を描いていたのではないか――そんな思いすら抱かされました。

 

◆図書館では…

こうした動きは、図書館にとっても決して“遠い世界の話”ではありません。

学校教育の具体的な運用に踏み込むことはできないものの、自治体によっては紙の本に加えて電子書籍を導入し、パソコンやスマートフォンさえあれば「いつでも・どこでも読書ができる」環境づくりを進めています。

学校図書館と公共図書館の双方で、読書のデジタル化が着実に広がっているのは確かな流れです。

電子書籍の有無にかかわらず、本の検索、蔵書管理、予約受付といった図書館の基盤業務はすでにデジタル化が不可欠となっています。

当館も例外ではなく、日々の運営はデジタル技術と切り離せない段階に入っています。

今回のデジタル教科書の議論を持ち出すまでもなく、社会全体がアナログからデジタルへと重心を移し続けていることは、多くの方が実感していることでしょう。

だからこそ、いま「やっぱり教科書(読書)は紙がいい」という声が上がったことは、ほぼアナログ(紙)専門の図書館として見過ごせない動きです。

デジタル化が進むほど、紙の価値がむしろ浮かび上がってくるとするなら、図書館の存在意義も相対的に高まっていくのではないか――そんな思いを抱かずにはいられません。

 

 

◆「読書」を見直す機会として

今回のデジタル教科書導入をめぐる議論が、教科書だけでなく、私たちの“読書”や“情報との向き合い方”そのものを見直す契機になるのではないか。

そうした期待を込めて、当館蔵書から読書の価値を語る一冊を紹介したいと思います。

『読書する人だけがたどり着ける場所』(齋藤孝著/SB新書 2019年)

 

読書と言えばやはりこの方でしょう。

読書に関する著作では、今や第一人者と言える齋藤氏が、インターネットでは得られない読書の効用を、豊富な経験と具体例を交えて語っています。

デジタル全盛の時代だからこそ、紙の本がもたらす深い思考力や集中力の価値を再確認させてくれる内容です。

 

さらに、当館の5月新着図書には、こんな一冊も並ぶ予定です。

『科学的根拠が教える子どものすごい読書』(猪原敬介著/日経BP 2026年)

 

教育心理学や認知科学の知見から、読書が子どもの発達にどのような影響を与えるのかを丁寧に解説した本です。
デジタル教科書導入の議論とも地続きのテーマであり、読書が持つ力を科学的に裏付ける内容となっています。

 

デジタル教科書導入の法案は4月7日に閣議決定され、これから国会での本格的な審議が始まるようです。

中東情勢や物価問題など、差し迫った課題に意識が向きがちなこの頃ですが、この国の未来の学びを左右する重要な法案でもあります。

図書館としても、社会の動きを見つめながら、紙とデジタルの双方が生きる“より良い学びの環境”について考え続けていきたいと思います。

 

 

 

 

 

【イベント案内】新年度のイベントが始まります!

令和8年度が始まります。

職場で、学校で、家庭で、地域で―― それぞれの場所で新しい動きが生まれ、高揚感と緊張感が入り混じる季節です。

お正月のようなのんびりした空気とは違い、気づけば慌ただしさの急流に巻き込まれている。

そんな瞬間もあるかもしれません。

そんな時こそ、外からの情報をいったん遮断し、好きな本の世界に没頭してみてはいかがでしょう。

1日のうち、10分でも20分でも、心を静める時間が持てるといいですね。

本の言葉にそっと背中を押されながら、心の落ち着きを取り戻すひとときをお過ごしください。

「どんな本を読めばいいのかわからない」という方は、ぜひ図書館へ。

読書が楽しみになるような本選びをお手伝いいたします。

 

 

さて、羽後町立図書館では、4月1日から新たなイベントを開始します。

題して「春のホンまつり」。

某有名パンメーカーの二番煎じではないか、とお叱りを受けそうですが、シールもお皿プレゼントもない代わりに、たくさんイベントを詰め込んでみましたのでご容赦いただければと…。

イベントをいくつか紹介します。

①雑誌の付録抽選会

  すでに告知済みですが、ご来館の皆様からかなりの反響をいただいております。

 明日、4月1日から本を5冊以上借りた方に抽選券をお渡しします。当選者の発表は

 5月16日(土)を予定しています。

②町の読書スポットしおりプレゼント

  こちらは冊数に関係なく本を借りた方に差し上げます。春のホンまつり特製のしお

 りです。町内の読書スポットも紹介されています。無くなり次第、終了となります。

③ゴールデンウィーク連続イベント

  5月2日(土)本棚を本格DIY  

         地域おこし協力隊による大人向けのイベントです。DIYに興味のあ

        る方、本棚を自分で作ってみたい方など、ぜひご参加ください。先着

        10名定員となっております。整理券は図書館で配布中です。保護者 

        同伴であればお子さんの参加も可能です。

  5月4日(月)みどりの日  みんなでトランプ大合戦!

         トランプゲーム好きの人、みんなでわいわい楽しむのが好きな人は

        ぜひご参加を。午後2時スタートです。

  5月5日(火)こどもの日  カッコいい剣

         バルーンで作る剣。ぱんぱんにふくらんだバルーンをねじって、ね

        じって…。できたらもちろん、チャンバラごっこですね。午前10時

        開始で、当日朝9時30分から整理券を配ります。先着20名。

  5月10日(日) 母の日  カーネーションづくり

         ゴールデンウィーク後の月例「手づくり体験工房」で実施します。

         手づくりのカーネーションで感謝の気持ちを表しましょう。こちら

         も午前10時開始で、当日朝9時30分から整理券を配ります。定

         員も同じく20名です。

 

 4月1日は、もちろん新着図書の棚出し日でもあります。

 話題の本をたくさんご用意しております。

 「春のホンまつり」を楽しみながら、どうぞご来館ください。

 

 

         

         

【話題の本】高校入試出典を読む

3月5日(木)に行われた秋田県公立高校入試。

国語の問題に取り上げられた2作品を読んでみました。

『争いばかりの人間たちへ ゴリラの国から』(山極寿一著/毎日新聞出版 2024年)

 

ゴリラ研究の第一人者であり、京都大学総長も務めた著者による論説集です。

新聞や雑誌のコラム、講演記録などがテーマごとに短くまとめられており、霊長類の世界へ自然と引き込まれました。

人間に最も近い動物と言われるゴリラやサル、チンパンジーなどの生態が随所に登場し、論説が苦手な人でも楽しみながら読み進められる一冊だと思います。

入試で引用されたのは、終盤に置かれた「道具の発達と物語の変容」という、わずか3ページほどの章。

書名にある「争い」そのものを扱った部分ではありませんが、「物語」というキーワードが、巻末に向かうにつれてじわりと不穏さを帯びていく本書の流れを考えると、まさにその起点となる重要な箇所が選ばれていると感じました。

世界のあちこちで続く戦争、深刻さを増す環境破壊、そして私たちの身の回りで絶えず起こる大小の争いごと。

こうした問題の多くは、自然界の中で人間だけが引き起こしているものです。

だからこそ、私たちの祖先に最も近いとされる霊長類の社会を手がかりに、人間とはそもそもどんな生き物なのか、そしてこれからどう生きていくべきなのかを考え直すきっかけになると感じました。

現代社会を見つめる確かな視点を持ってほしい――。

そんな出題者の思いが、この引用箇所の選択から静かに伝わってくるように思えてなりません。

 

 

『あの日の風を描く』(愛野史香著/角川春樹事務所 2024年)

 

出版社の小説賞を受賞した著者デビュー作からの出題でした。

美術大学を休学中の主人公が、江戸時代の襖絵修復に携わる中で眠っていた才能に気づき、再び絵の道を歩み出そうとする物語です。

入試問題に引用されていたのは、軽い気持ちで修復作業に参加しようとした主人公が、担当教授の言葉によってその責任の重さを思い知らされ、心が揺れ始める冒頭の場面でした。

若者ならではの苦悩や葛藤、そしてそれを乗り越えようとする心の動きは、今を生きる中学生にもきっと響くはずですし、これから始まる高校生活へのエールのようにも感じられました。

古美術修復の裏側や日本画の専門的な技法が随所に盛り込まれていて、読み終える頃には少し美術通になったような気分にも浸れます。

てっきり日本画に精通した著者なのだろうと思いきや、実は現役の薬剤師さんなのだとか。

その意外性にも驚かされました。

 

「人間は言葉を操るようになって、世界を切り分け、物語にして出来事を因果関係として解釈するようになった」。

これは前出の山極寿一氏の著書にある一節であり、その「物語」が人類の発展を支えてきた一方で、暴力や戦争を生む要因にもなったと指摘しています。

膨大な資料を読み込み、専門外の世界を小説として立ち上げ、人々を魅了するのも言葉の力ならば、敵を作り出し、罪なき人々を苦しめる根拠を与えてしまうのもまた言葉だと、勝手ながら山極氏の指摘に寄せて解釈してみました。

また、そもそも人間とはどのような生き物だったのかを問う論説文と、古美術を通して自分を取り戻していく小説を並べて出題した今回の入試には、未来を担う子どもたちに「今こそ足元を見つめ直してほしい」というメッセージが込められているようにも思えました。

 

入試問題として引用された本を、この機会にじっくり読んでみてはいかがでしょうか。

県内の公立高校が生徒に求めている読書のレベルを知る手がかりになりますし、今後の読書活動や来年度以降の入試準備にもきっと役立つはずです。

お子さんをお持ちの保護者の皆さまにも、ぜひお薦めしたい2冊です。

【イベント案内】2026春の運試し ~雑誌の付録抽選会~

卒業や進学、転勤、異動、引っ越し……。

年度末ならではの慌ただしさが、いよいよ本格的になってきました。

春の便りが聞こえてくるのはうれしいものの、スギ花粉の飛散が始まり、気軽に外へ出られないという方も多いかもしれません。

そんな時こそ、何かに夢中になって、しばし季節のざわつきを忘れてみるのも良いものです。

図書館では、そんなひとときを支えてくれる楽しい本をご用意しています。

年度末のバタバタも、花粉症のモヤモヤもふっと軽くなるような一冊を探しに、ぜひお立ち寄りください。

出合った本が、新年度を前向きに迎える力になりますように。

 

さて、当館では、久々に「雑誌の付録抽選会」を実施します。

ここ2年ほど貯め込んできた雑誌付録を抽選で利用者の皆様にプレゼントしようという企画です。

応募期間は、4月1日から5月10日まで

期間中、5冊以上、本を借りた方に応募券をお渡しします。

 

プレゼントされる付録の一覧をカウンター脇に大きく掲示しました。

プレゼントの数は合計44個。

まだ応募期間前ですが、ご来館の際は一覧から品定めをどうぞ。

春の運試しにたくさんのご参加をお待ちしております。

【イベント報告】スライムが動く!

今年度最後の月例「うごうご体験工房」を3月8日(日)に実施しました。

今回もほぼ定員いっぱいのご参加をいただくことができました。

体験工房の開催を楽しみにしているお子さんが多いのは、企画側として励みになります。

 

今回のスライムは、砂鉄を混ぜ込むところがポイントです。

子どもたちは慎重に分量を量りながら作業を進めます。

紙コップの中で粘りが出るまで混ぜます。

真剣な表情がいいですね。

粘りが出てきたら、今度は手でこねます。

まだ液状のスライムがねっとり手にまとわりついて苦戦する子も。

しかし、あきらめずにこね続けると…。

手から簡単にはがれるスライムの完成です。

目と口をつけたとたん、「う〇ちくん」「う〇ちスライム」と予想どおりの反響がありました。

砂鉄が入っているので、磁石を近づけると手や足のように伸びてきます。
ユニークな表情に動きが加わり、子どもたちは夢中でさまざまな動きに挑戦していました。

また、小さな磁石を載せると、スライムに飲み込まれるように消えてしまうのもおもしろかったようです。

自宅に持ち帰ったあとも楽しんでくれるとうれしいですね。

 

今回は、理科で学ぶ磁石の実験につながるスライムづくりでした。

図書館には理科の学習に生きる工作・研究の本がたくさんあります。

「工作や研究は、夏休みや冬休みだけ」なんて言わずに、間もなく始まる春休みにも挑戦してみてはどうでしょう?

おうちの方もお子さんと一緒に本を参考にしながら楽しんでみてはいかがですか。

 

 

 

 

【イベント情報】3/6 「ニュースこまち」をご覧ください!

今日の夕方、NHK秋田「ニュースこまち」で当館のイベントが紹介されます。

明日7日から開催予定のイベント「エッグハント」のお知らせです。

 

登場するのは、こちら。

月例の「うごうご体験工房」でも取り上げた「ヘビニョロパペット」たちです。

2匹?のパペットがどんなイベントPRをするのか、ぜひ楽しみにご覧ください。

イベントPR後は、「にゅ~すこまちぃ」のタイトルコールでも出演予定です。

なお、放送内容により予定が変更になる場合もありますので、ご承知おきください。

 

また3月8日(日)は、今年度最後の「うごうご体験工房」も実施します。

すでに整理券はなくなっております。

整理券をお持ちの方、お忘れなくご来館ください。

今週末も皆様のお越しをお待ちしております。