【企画展示】手始めに本を開いて

羽後町内の桜が見ごろを迎えました。

庭先や土手に咲く淡いピンクの花は、こちらが意識していなくても視界にふっと飛び込んできて、春の訪れを実感させてくれます。

 

今年は例年よりも早い花の季節と言われていますが、季節の移ろいがあまりに駆け足で、次の暑い季節まで一気に押し寄せてきそうな気さえします。

ホームセンターでは、花や野菜の苗、タネが早くもずらりと並び、それを手に取るお客さんの姿も例年以上に活発です。

農作業やガーデニングの準備も早めに進めたくなる今春、図書館では、作業に取り組む前の今こそ手に取っておきたい本を特集しました。

秋田県立図書館からお借りした農作業の関連本をまとめて展示しています。

この地域に適した農作業の熟練の技を大切にしながらも、本の情報をもとに新しい視点で今年の作業に取りかかってみるのはいかがでしょう。

 

例えば、こちら。

『野菜がよく育つコンパニオンプランツの極意』(竹内孝功著/ブティック社 2022年)

 

近くに植えることで互いの生育を助け合う、相性のよい野菜同士の組み合わせを「コンパニオンプランツ」と呼ぶのだそうです。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ブログ編集担当にとっては初めて目にする言葉でした。

本の前書きによれば、仲のよい?野菜同士を植え合わせることで、

・互いの成長を促す

・病害虫を防ぐ

・味がよくなる

といった効果があり、無農薬栽培にもつながるとのこと。

 

たとえば、ナスの株間にショウガを植えると、ショウガは土の中を殺菌し、ナスの葉は暑さに弱いショウガの日よけとなり、双方の生育がよくなるそうです。

また、サトイモの両隣に大豆(エダマメ)を植えると、マメの根に共生する菌が土の栄養を豊かにし、サトイモは少ない肥料でも育ち、さらにマメの葉が日よけとなって地温を下げ、イモの収穫量が増えるのだとか。

農作業のプロを自認する方でも、思わず試してみたくなるような自然科学の知恵が詰まっています。

 

また、こちらはお子さんと一緒にいかがでしょう?

『ペットボトルで育てよう』(谷本雄治著/汐文社 2021年)

 

ミニトマト、レタス、ダイコン、ジャガイモ、イチゴ……。

身近なペットボトルをプランター代わりに、さまざまな野菜や花を育てるコツが紹介されています。

材料は、ペットボトルはもちろん、タネや土、肥料なども100円ショップでそろえられそうなものばかり。

もしうまく育たなくても、気軽にやり直せる手軽さも魅力です。

もうすぐゴールデンウィーク。

本を片手に、親子で、ご家族で“ミニ農業体験”に挑戦してみるのも楽しそうです。

 

何か新しいことを始めたくなる4月。

インターネットでの情報収集も便利ですが、本を開いて文章や写真、挿絵からじっくり知識を深めてからスタートしてみませんか。