12月8日、夜中の緊急地震速報に驚かれた方も多かったのではないでしょうか。
震源に近い青森県や、強い揺れに見舞われた地域で被害に遭われた方、眠れぬ夜を過ごされた方には、心よりお見舞い申し上げます。
さらに気象庁からは、「後発地震注意情報」なる耳慣れない警告も発表されました。
巨大地震の発生確率は「1パーセント」とされていますが、余震が繰り返し起きている状況では、いつどのようなことになるのか不安ばかりが募ります。
降り始めた雪、流行真っ盛りのインフルエンザ、冬眠し損ねたクマ。
そこへ大地震への懸念まで加わり、ただでさえ慌ただしい師走が一層混迷を深めています。
不安の寄せ鍋のような令和7年の最終盤ですが、年明けには無事に初笑いできることを祈らずにはいられません。
さて、10日。
降る雪にもインフルエンザにも負けない西馬音内小学校2年生36名が、公共施設の学習で当館を訪問しました。


館内の見学と説明を聞いたあとは、じっくり読書タイム。

一人で読み浸る子もいれば、


友だち同士、本を持ち寄って読み合う姿も。
子どもたちの様子を遠巻きに眺めながら、12月4日から3日間、読売新聞で特集したデジタル教科書の課題に関する記事を思い出しました。
記事では、
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学力への影響
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デジタル化によって膨らむ予算と出版界の苦慮
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視力を中心とした健康問題
という3つの観点から、デジタル化推進の課題が浮き彫りにされていました。
特に「記憶に残りやすく集中できる学習はデジタル機器よりも『紙』だ、とする研究成果が英国医師会雑誌に掲載された」という記述が強く印象に残りました。
さらに、北欧諸国が国レベルでいち早くデジタル教科書から距離を置いたこと、そして今や隣の韓国でも同様の動きが広がっていることも紹介されていました。
アナログ派の代表?ともいえる当館では、興味を持った本を自分で選び、一人で読みふけったり、友だちと読み合ったりする西馬音内小学校2年生の姿から、その前後を含め「本を読む」という行為全体が、実体験とともに子どもたちの記憶に深く刻まれていくことを実感します。
ただ、子どもの未来を考えると、「デジタルかアナログか」という二者択一の議論ではなく、それぞれの特性や強みを生かした施策が求められることは言うまでもありません(学校や家庭の負担は増しますが…)。
紙(アナログ)とデジタルの「二人三脚」で、息を合わせながら子どもたちが未来へのマラソンを駆け抜けていけるようにしてほしい――そんな願いがふっと湧いた今回の訪問でした。