10月25日、図書館移転・開館20周年を記念して開催された絵本ライブ「THE子ども寄席」は、盛況のうちに幕を閉じました。
当日は、子ども向けのイベントながら、大人の方々の姿も多く見られ、幅広い世代にご来場いただきました。
おかげさまで、にぎやかで温かみのある記念事業となりました。
出演は、落語家の柳家勧之助さん、ジャグリング芸人のストレート松浦さんのお二人。

落語教室:所作の妙と想像の世界
イベントの幕開けは「落語教室」。
落語の基本的な所作やその意味、表現の効果について、実演を交えながらわかりやすく、そして楽しい解説がありました。
「右手に扇子、左手で重そうに器を持ち上げるようにすると…ほら、どんぶりからそばを食べるように見えるでしょ。」
「扇子を片手で立てて持ち、(扇子を)手元から上に出さずに、目線を天井へとゆっくり上げていくと…。長い刀を構えているように見えませんか?」
説明のたびに、客席からは「ほお〜っ」と感嘆の声がもれ、観客の想像力を刺激する落語の奥深さに引き込まれていきました。
また、客席から高座に上がった子どもとのやり取りでは、微笑ましい空気が会場を包み、「子ども寄席」らしい和やかなひとときとなりました。
「観客の想像を妨げるほど、やり過ぎてはいけない」という言葉には、観客とともに話の世界を創り上げようとする落語家の姿勢を感じ、深く印象に残りました。

ジャグリング:驚きと笑いの連続
続いてのジャグリングパフォーマンスでは、定番の3つのボールを使った技から、「シガーボックス」と呼ばれる木箱を巧みに操る技、中国コマを自在に操る妙技など、多彩な演目が披露されました。
中でも圧巻だったのは、ドラムスティックのような2本の棒を激しく左右交互に動かし、棒で挟んだ物体を宙に浮かんでいるように見せる技。
駐車場で見る赤い三角コーンが宙を舞い、くるくると回転する様子に、客席からは大きな拍手が沸き起こりました。
観客の反応を巧みに拾いながら、
「(何か仕掛けがあると)お疑いですか?」
「拍手の4本指が、(さらに技のレベルを上げて)やれ!と言っている」
と笑いを誘い、会場全体を巻き込んでいくパフォーマンス力には、思わず唸らされました。

メイン演目「寿限無」:笑いと感動の締めくくり
ジャグリングで会場の熱気が高まったところで、いよいよメインの落語がスタート。
演目は、子どもたちにも親しみのある「寿限無」。
子どもの名付けをめぐって繰り広げられる父親と和尚のやりとりに、子どもたちは早くも大笑い。
長い名前が何度も繰り返される場面では、椅子から転げ落ちるほどの爆笑が起こりました。
実力派の真打による「寿限無」は、滑稽さをまとわせた登場人物の絶妙な描写と、観客の反応を巧みに受け止めた語り口で、会場を一体に。
まさに「本物」の技が光る舞台でした。
そして、おなじみのオチで締めくくられたその瞬間、時計を見ると予定時間ぴったり。最後まで緻密に計算された構成に、改めて「さすがプロ!」とその凄さに感服しました。
ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。
笑いと驚きに満ちた絵本ライブ「THE 子ども寄席」が、図書館の20年の歩みに華を添えてくれました。
これからも、心に残る本との出合いと感動をお届けできる図書館であり続けたいと思います。
引き続きのご利用をよろしくお願いいたします。