3月5日に行われた2025秋田県高校入試。
翌朝の新聞で、国語の論説文問題の出典が、『直感脳』(岩立康男)とありました。
インターネットで調べたところ、昨年3月の刊行で、<朝日新書>として出版されていました。
ここ数年の論説文問題の出典を調べてみると、
2025年 朝日新書
2024年 ちくまプリマー新書
2023年 岩波ジュニア新書
2022年 NTT出版
2021年 集英社新書
今回を含めて過去5年、新書からの出題が圧倒的に多いことが分かります。
(中学校の国語科担当者には、普通に知られていることかもしれませんね。)
これまた岩波新書『読書力』で、著者の齋藤孝氏曰く、
「私の考えるところでは、新書を読むことが読書力の重要なラインだ」とのこと。
秋田県の中学3年生にも、新書を読み解く力が求められているということの証が、こうした出典につながっているのかもしれません。
ついでに言えば、今回入試の作文の出題テーマは「読書の魅力」でした。
新書は、様々な専門分野(政治や経済、学問など)のスペシャリストによって、分かりやすく入門書として書かれたものと言われます。
本図書館にも、岩波新書だけの書架があります。

ただ、こちらは中学生には、少しハードルが高いかもしれません。


上のような「岩波ジュニア新書」「ちくまプリマー新書」あたりから入るのがおすすめです。
小説の読みやすさとは異なりますが、新書のようなやや硬めで噛み応えのある文書に普段から慣れておくことは、入試で面食らうことのない?読書力を付けることにつながることでしょう。
(さらに読んだことのある本からの出題だったら、ラッキーですね!)
さて、体験工房が行われる第2日曜日が近づいてきました。

参加ご希望の方は、朝9時30分から整理券をお配りしますので、おいでください。
お待ちしております。